悟はすぐに呪霊を祓うと仁美の元に向かう。



ご機嫌ななめな仁美を見つけると、後ろから抱きついてぎゅうっと不安な気持ちを慰める様に抱き締めた。

「ごめんね仁美、僕不安なんだ。
仁美はポンコツだから、弱い呪いにだって負けちゃうし。
それで仁美に何かあったら僕生きていけない。」

21回目の回帰を終えて、記憶を貰った悟は……。


絶賛情緒不安定中だった。


その理由の殆どが、記憶が仁美との2人の時間しか、無いという事だ。


幸せだった記憶は沢山あるのに。

悟は何故か不安に駆られる。


特に、『傑』や『七海』『直哉』は、理由も分からずに、名前を聞くだけで背筋が逆立つ。


「…………。」


仁美はそんな悟に何も言わないで、遠い目をする。

あれ？おかしいな……。















































めちゃくちゃ悟から逃げたい。