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やっぱり五条悟から逃げたいので呪詛師目指します



91

5️⃣

ああ!もう!

秒で行く!

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「高専の子ぉやんなぁ。
俺道に迷うてもうて…案内してくれへん?」



おお、直哉さんだ。


この軽い感じも久しぶりで、仁美は苦笑いと一緒に懐かしさを覚えた。

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「人待ってるから…多分秒で来ちゃうよ。」


そう言っている内に、すぐに悟が来る。


「……久しぶりだね、直哉くん……。」


「……何だ…悟くんのか。」


つまらなそうに、直哉は舌打ちをする。

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(せっかく可愛い子見つけたのに…。)


ぎゅっと悟に抱き締められている仁美を見て、残念そうに直哉は頭をかく。


「…悟くん、面白いの見つけたなぁ…乙骨憂太?
アレどないすんの?」


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「……憂太より、真希の心配したら?」


悟がそう言うと、直哉は目を細めて笑った。


「誰それ…。」


そう言って、直哉は悟と仁美から離れて行った。


「……………。」

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私の真実の相手は、今世では全くの他人の様だ。


あんなに翻弄されていた20年が酷く昔の様に感じた。


仁美は巻かれている悟の腕をぎゅっと握った。


「何?どうしたの?」

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そう聞いて顔を覗き込む悟は、いつも通りに愛情たっぷりの表情で仁美を見ている。


「……ううん…何でもない。」


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なんか、やっと今。


散々探していた幸せを噛み締める事が出来た。


「悟……大好き……。」


「?!」

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「仁美、今からお家に早く帰ろう!
その愛に応えるにはここじゃ無理だ!」


今にもキスをしてきそうな悟が、我慢できなさそうに仁美に懇願する。


「せっかくのデートなのに…。」

100

残念そうに顔を伏せる仁美もまた堪らない…。


今夜は寝かせてあげられなさそうだ…。

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