角都
お前まさかそれが聞きたい一心でここまで話を拗らせたのか?そんなに暇なら外に行って草むしりでもして来い。
イタチ
生憎まだむしるほどの草は繁っていないのだ。
角都
…チェック済みか…。
本当に暇なのだな。イタチ。
イタチ
本当に暇なのだ、角都。
角都
なら鬼鮫のところへ行って奴に絡んで来い。全くあの鮫め。こんなときに面倒をみずして何の為の相方だ。
イタチ
鬼鮫は何を話してもすぐ説教モードに入るから面倒なのだ。糖尿の話ばかりするから気が滅入るし。あいつの前ではおちおち甘物も食っていられない。腹立たしい。
角都
…鬼鮫も苦労だな…。
イタチ
苦労なのは俺だ。アイツは最近口煩すぎる。何故夜中に甘物の隠れ食いなどしなければならないのだ。悲しくなってくる…。
角都
甘物ばかりでまともに飯も食わない、雨が降れば喜んで濡れに出る、場所を選ばず弟語りをして錯乱する、そんな真似ばかりするから口煩くされるのだ。夜中に隠れて甘物食いとか子供か、お前は。情けない。
イタチ
俺は子供ではない。イタチだ。
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