先日より、未成年者がR-18(裏)作品を書くことに問題があるとの問い合わせが多数ございました。
運営側だけの判断では難しいため、顧問弁護士に相談しましたところ、以下のような回答を頂きました。
すなわち、まず、通常の小説等のコンテンツを規制する法律はない(むしろ、憲法によって極めて慎重に取り扱われる)。また、成人向けコンテンツ(アダルト動画放送等)に関しては、風俗営業と性質が類似するために、風営法の規制を受け届出が必要となりますが、夢小説サイトがこれと混同される可能性はほとんどないため、その規制が及んでくるとも思われない。そして、出会い系に関しては、また別途条例等で規制があるが、これと混同される可能性もないと思われる。
したがって、大前提として「捜査機関を含む行政から管理を受けるべきコンテンツではない」といえ、全て「表現の自由」の範疇と思われる。もちろん、名誉毀損や侮辱に渡る表現は、個別に規制されなくてはならないが、今回問題になっているものではない。
未成年が成人向け作品を公表することについても、当然に表現の自由の範囲と考えられる。これを誰かが規制する、ということ自体表現の自由に対する重大な侵害であると考えられる。成人向け雑誌を区別して陳列せよ(青少年保護育成条例)とか、「見る側」の青少年を配慮する定めはあるものの、発表者についての年齢規制は存在しない(年少者は芸術作品を作成できなくなってしまう。)。
これを受け、当サイトとしましては、未成年者が成人向け作品を公表することは禁止にはしませんし、日本の法令上も、表現の自由との関係で、これを妨げることは、表現者に対する侵害行為となるものと考え、慎重に取り扱っていく方針です(禁止にしないだけであって、推奨をしているわけではございません。運営側が、表現の「内容」に踏み込んで、適切・不適切を判断することに重大なリスクが有るということについてご理解いただければと存じます。)。
運営側の方針としましては、R-18指定がなされている作品を未成年者が読むことは禁止いたしますが、執筆においては自由に行って良いものとさせていただきます。
以上、何卒ご理解の程、よろしくお願いいたします。
2014-11-26