第7章 鍋パーティー*赤司征十郎
*さんside*
「「ぎゃぁぁぁ!!」」
『ひっ…?!』
もの凄い悲鳴が聞こえました。
目を閉じてるから真っ暗だしその後シーンとなっちゃたから怖い。
でも目を開けるのも怖い。もっと怖い。
何か見てはいけない光景が目の前にありそう。
「待たせたね」
『ひぃっ!ご、ごめんなさい赤司くんっ!私…!』
「怒ってはいないよ」
『へ…?』
「お前は小太郎達に無理矢理やらされたんだろう?」
お……見通しだった…。
隠し事は出来ないって事だよね……。
『そ、その通りです……』
「そう怖がらなくていい」
『え……』
「目を開けるな。……美味しかったよ、ありがとう……」
『ん…っ!?』
「フッ……」
一瞬すぎるキス。
顔が離れてから、地面に這いつくばっていた先輩達なんか目に入らないくらい……私は赤司くんに見惚れてしまった。←
鍋は殆ど私が作ったっていうのもバレてたし。
ホント……赤司くんには敵いません。
*次へ続く*