第5章 ー 黒姫 ー
蘭side
あってそうそうケンカ吹っかけてくるとか、意味わかんない・・・
あいつらの態度といい、発言といい、絶対私達を馬鹿にしてる・・・
でも、まぁアタシらはお願いしてる身だし、そんなことは言えないんだけど。
そう考えているうちに、ある教室に通された。
『空き』って言っても、ソファやクーラーなど、設備万全、テレビまである。
すると、王子系男子が「それに座って」と椅子を指して言った。
アタシはとっさに「何で?」って言いそうになったけど、
王子系男子の顔を見た瞬間そんな言葉はのみこんだ。
こいつ、顔は笑ってても、目が笑ってない・・・
こんなにも人に対して怖いと思ったことは、さっき会った黒姫以外に無い。
黒「で、話って何?」
その声にさっきまで黙っていた菫が、急に話し出した。
菫「私、嬉野菫です。実はお願いがあってここに来ました。
私達、あることを調べるために、れんげ小に潜り込んだんです。
それで、れんげ小にいる間、紅蓮華がばれないために、
違う人がまとめてくれるようにお願いし「断る!」」
黒「翔・・・」
翔「お前らのことはお前らの中で解決してくれ。
バックに俺等がいるから安心だとか、
ちょっとの間だから利用とは言わないとか思ってるのかは知らないけど、
尻拭いみたいなこと、悪いけど俺は絶対嫌だ!」
黒「落ち着け、翔。そこまで大声出すことねぇだろ。
お前は過去にとらわれすぎなんだよ」
ため息をつくように黒姫が良い、その後、
黒「私らにも、考える時間はいる。また連絡する。」
と言われ、アタシらは中学校を追い出された。