第1章 夢の夢だから夢のまま
「兵長、あっ、」
突然、お腹の辺りがひんやりと外気に触れた。今は12月。
真冬だ。
こんな寒い中、室内と言えどまだまだ空気は冷たい。そんな状況の中、兵長は私のシャツの裾を掴むと下着が見える位置までまくし立てた。
そして直にそのきめ細やかな素肌を指でなぞる。
いかにもじれったく触って来るのでやけにくすぐったい。
「兵長っ、ふぁ、…やめっ、」
その綺麗な指が撫で上げる度に身体を捩る自分の姿を想像したら情けなくて仕方が無い。
私は声が漏れないようにまくし立て上げられたシャツの裾を口に含み、声を押し殺す。
その行動を見ていた兵長は、一瞬眉を寄せ、私を見つめたが、余裕そうな眼差しを私の腹部に向けるとそのまま顔を徐々に近づけて行く。
何をされるかわからない私はその状況を見つめることしかできなかった。
兵長は腹部に顎を乗せ、私の反応を見ると舌を出し、ヘソから胸にかけて舐め上げていく。