第8章 適合者
「そんなことで僕から亜白隊長の隣を奪えるんか?」
『ッ!!!』
保科副隊長の言葉に私の中の何かが崩れた。
堪らなくなった私はその場から逃げた…
ガサッ…
「ん?」
「どうかしたんですか?副隊長」
「いや、なんもあらへん(なんかの気配がした気が…)ほら、行くで…」
あの日から3日が経過した。
あの日以来と2人きりになったら自分を抑えられる自信がなくて避けてた。
時折感じるからの視線…
そんな仔犬みたいな瞳せんでや。
胸が苦しいて堪らん…
気がつけば外に出て、有明基地の近くまで歩いてた。
ちょっと気分転換もしたかったのとカフカのことが気になってたから…
市川のことがあってカフカは焦ってるようや。
どうやら最近夜通しトレーニングをしとるらしい。
ちょうどええ、あん時のリベンジも兼ねてドッキリでとしてやろうと思った。
まさかさっきの会話をに聞かれてるとは思いもせんかったんや…