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ネジを弛めたサドルに跨がる瞬間【弱虫ペダル】

第7章 隠しきれない君の、 【荒北*裏】


「お、このCD欲しかったやつ。ちょっと聞いてこ」
「借りてけばいいではないか」
「今コンポの調子悪くてね」

おいおい、嘘だろ、勘弁してくれよ。
流れてた音楽が止まって違う曲がかかる。ここにがいるってのにエロ本の話するわ居座るわ。こんなことなら寝たふりしないで追い返せばよかった。
今からでも追い返せるかな。けど俺が起きればなんやかんや話し込んでますます時間がかかりそうだし。
さっきまで興奮していた下半身は既に萎えている。こいつらがいなくなった後で再開する気になるかどうか微妙なところだ。

そんな事を考えているともぞっとが動いた。そういやそうだ、さすがに布団を頭まで被れば苦しいよな、とほんの少し布団を開ける。隙間から見えたは俺を見上げて困ったように笑った。けど、その下に肌けた胸が俺の身体に密着してるのに気付いて、冷めたはずの気持ちがまた昂ってきた。
ちょっとだけ、と思ってそこへ手を滑らす。いつの間にか直されてしまっているブラをずらして、揉みしだく事はできないけど指先で先端を刺激すれば次第に固くなって身体に当たる。
やめてとでも言いたげに身体を捩るけれど逃げる事は許さない。あまり抵抗してもがけば奴等に見つかる事くらいわかっているんだろう。しがみついていた手で悪戯する俺の手を掴んで引き剥がそうとするけどそれに力はない。

「やっぱいいなぁこの曲。走りながら聞いたら上がるね」
「んー、よくわからん。おぉ!見たまえ!このグラドルとうとう脱いだんだな!」
「ほんとだ。でもあれだね、ちゃんに似てる気がする」
「たしかに…しかし胸はちゃんよりありそうだ」
「当たり前だろ?悪いけど彼女では挟めそうにない」
「やめたまえ破廉恥な。でもまぁ、男のロマンだし重要な事だな」
「全体的にはちゃんの方がバランスいいけどね」
「まるで彼女を脱がせたことあるみたいな言い方だな」
「まさか。でもほら、今年一緒に海行ったろ」
「あぁ、たしかに。いつも控えめな彼女の水着姿はなかなかよかった」
「ああいうギャップいいよな。なんで靖友と付き合ってんだろってとこもまた」
「それなのにこんなのをオカズにするなんて。野蛮な男だ」
「まったくだ」


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