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ネジを弛めたサドルに跨がる瞬間【弱虫ペダル】

第7章 隠しきれない君の、 【荒北*裏】


効果の程はどんなもんなのか、確認した事ないから知らないが、少し大きめにかけた音楽はたしかにの声を掻き消している。と、願いたい。

「ん、ふぁっ、やす、くんっ」

ベッドに押し倒して唇を重ねる。何度かリップ音を鳴らしてそれから舌を捩じ込むと、苦しそうにしながらも必死に舌を絡めてきた。
当たり前に慣れた行為を適当に済ませる今までの女より、何度やっても慣れずに顔を赤らめて頑張って答えようとするは、いつも俺を新鮮な気持ちにさせてくれる。
ましてや此処は男しかいない寮の一室。こっそり連れ込まれた場所に時折廊下で野郎の声がすれば、それが更に羞恥心を煽ってんのかもしれない。

久しぶりに感じる柔らかな温もりに酔いしれた。らしくねぇけど、ふんわりとした雰囲気そのままの体が凄く好きで、触れるとこっちまで優しい気持ちになってしまう。めちゃくちゃにしたいけど大事にしたいとか、バラバラにしたいけど包み込みたいとか。らしくねぇけどな。

「あ、あのっ」
「ん?」
「電気、明るくて…」
「いーの。見たいから」

制服のボタンに手をかけて、上からひとつずつ外していく。白く膨らんだ胸は下着に隠されていて、隙間に手を滑り込ませながら重みのあるそれを持ち上げるとピンクに染まる粒が顔を出した。益々恥ずかしそうに身体を捩るを他所にもう片方もそうして、弧を描くように回りを舌でなぞると控えめな声が頭上から聞こえた。
それだけで充分煽られた下半身が熱を持つ。弾いて、撫でて、もう一方では舌先で押し潰して、軽く歯を立てて、あっという間に固くなる。不規則な呼吸がそれを更に突き上げてるようにも見えた。

「なんか今日は敏感なんじゃナァイ?」
「久しぶり、だからっ」
「それだけ?触って欲しくて仕方なかったんじゃないの?」
「ん、やだっ、そんなことっ」
「素直になればイイのに。ね、ちゃん」

耳元で囁けば体が少し震えた。顔を隠そうとする手を握ってベッドに押し付ける。また唇を重ねながら、今度はスカートを捲り下着に触れると、そこが充分湿っているのがわかった。

「あァ、たまんねぇ」

正直、久し振りすぎて余裕がない。いつもならじっくり味わってイかせてからだけど、もう今すぐ入れたくて仕方ない。
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