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ネジを弛めたサドルに跨がる瞬間【弱虫ペダル】

第6章 目眩くセカイ【荒北*裏】


唇から首筋、鎖骨、胸にキスを落とされて恥ずかしさから顔を背けた。ほんの少し胸を弄ばれて、降りてくる手に思わず声を漏らす。
触れられたそこが濡れてるのがわかって、同時に靖友が離れて、ハッと我に返った。

「やだやだ!それはやめて」
「はァ!?拒否んなよ萎えるだろーが」
「でも無理!これは無理!」

開かされた脚の間に埋まってこようとする靖友の頭を押し退ける。本当は膝でシンバルしてやりたいとこだけど前回それで酷く怒られた為やめておく。
せっかくお互い気持ちが昂ってたのに、ソコを舐めたいという靖友とそれだけは絶対やめてほしい私との争いで一気に冷めてしまう。いつも嫌がってんだから最初からしなきゃいいのにと思う私に対して、諦めて大人しく舐められてりゃいいのにとでも思っているんだろう。そんな顔をしている。いつものことだけど。
こうして毎度揉めては最終的に折れてもらっていた。たまにはやらせろと言われて泣く泣く脚を開いたこともあったけど、やはりこればかりは私の方が萎えてしまうしごく短時間しか許さなかった。

「何がそんなに嫌なんだよ?きもちいだろ」
「なっ…だってそんな、間近で見られるの恥ずかしいでしょ!?」
「しらねー。つーかキレイだし」
「そういう問題じゃありません。気が気じゃなくてきもちくないもん」
「はァ!?じゃあこの前のは演技だったのかよ!?」
「だっ…だってイッたふりでもしなきゃ終わらないと思って…」
「マァジかよ!!っざけんなよなァ」

やだなぁ、結局怒らせた。でも正直に言わなきゃ今にも舌を伸ばしてきそうで私も必死。そもそもこの体制自体がもう嫌だ。かろうじて膝は閉じれたものの無理矢理開かされればパックリだ。

「ごめっ…」
「謝っても無駄ァ。アッタマきた。ぜってーイかせる」
「やだってば!」
「ひとつ条件やるよ。見られンのが嫌だっつったよなァ?」

弛めたネクタイを抜いて自分で目隠しをし始める。意外な行動に出た靖友を見て私は唖然。これなら少しも見えねェ、と口だけが笑っていてとても異様な光景だった。
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