• テキストサイズ

禪院直哉に溺愛されてるのですが助けてください!✿R18✿

第2章 第二話✿出会い:馴れ初め



聞くだけ聞くと、握っていたの手を自身の着物の合わせまで持って行き触れさせた。


は手を強ばらせて引こうとするも、力を入れられてはどうする事も出来ないで、ただ静かに直哉を見ていた。


「ほな、コレだけは言っとくで。俺はオマエを絶対手放す気もあらへんし、反対されても押し通すつもりや。こっから逃げんのもオマエの勝手やけど、その呪力がある限りは俺からは逃げられん、そう思うとき」


二人の間に一瞬だけ緊張の糸が走り、は目を丸くした後で耳を疑った。


(それって、···)


「···プロポーズするなら私を落としてからにして」


「なっ!?プロポーズちゃうわ!」


「プロポーズじゃないって言うならなんなん!?『俺はオマエを絶対手放す気もあらへん』って、私を手放したくないから一生傍にいろって事でしょう?プロポーズじゃなかったらなんなの?」


「オマエこそ『落としてからにして!』言うなら、覚悟は出来とる言う意味やんなぁ?」


互いに、噛み合わない会話。


「覚悟なんて、あなたの嫁になる時点であるも無いも関係ないのでは?」


「···、そないに興醒めするような事言うなや」


そして二人の物語は、ここから幕を開けていく。
/ 44ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp