第16章 価値観
「んっ……」
小鳥の囀りと
朝靄を切り分けて差し込む朝日を浴び
私は目を覚ましました。
墨
「スースー…」
(ん?墨くん…
一晩中抱きしめて寝ていてくれたんだね。)
おかげで今朝もとても寒いけど、
グッスリ眠る事ができました。
「ありがとう…墨くん……」
(いつかもこうやって、
森の中で一緒に眠ってくれたっけ(*´ω`*)
懐かしいなぁ…樹海でお泊まりキャンプ……
って…あれ?
……木霊ちゃん!!そ—だ!木霊ちゃんは!!)
「す……墨くん!墨くん!!!」
幸せそうな顔をして
眠っている墨くんを起こします。
墨
「んぅ……おはよぅ💚
今日もお天気良さそうだねぇ〜」
目覚め最高な墨くん。
「木霊ちゃん!木霊ちゃんが居ません💦」
昨晩の事、本当は覚えている……
だからいま木霊ちゃんが居ないということは
そういうことだとは理解しているけど
聞かずにはいられないのです。