第1章 はじまり
「、上忍になったんだって!?すごいじゃないか!」
「おはよう、テンゾウ」
次の日火影室に向かう途中テンゾウとばったり会った
彼も私と同じく暗部で働く仲間の1人だ
「テンゾウは?最近どう?」
「ぼちぼち、かな。またと一緒の任務につけたら良いなぁ」
「そうだね、そういえば最後一緒に行ってからだいぶ経ってたね。自分もやっと上忍になれたからまたテンゾウと任務行ける日が来るかな?…その時はまたよろしくお願いします。」
他愛のない話をしたあとぺこりと頭を下げる
「なんというか、相変わらず礼儀正しいなぁ。そんなかしこまらなくてもいいのに」
「そうかな?」
「あ、まずい。僕はこれからちょっと用事があって。それじゃ、またね。、くれぐれも無茶はしないでね。上忍になったんだから、任務のレベルも上がるだろうし」
「うん。テンゾウも、気をつけてね」
小さくなっていく背中を見つめながら手を振っていると奥の方から歩いてくる人が見える
咄嗟に手を引っ込めるとその人はつけていた面を外し、にこりと笑いながら手を振りかえす
(うわぁ!知らない人に手を振る変な人になっちゃった…!)
一気に頬に熱が込み上げるのを隠すように両手で頬を挟む
「あっ…す、すみません!お疲れ様です!」
またぺこりと頭を下げる
「…ははっ、お疲れ様です。……これから火影室行くんですよね?行き先一緒なんで、一緒に行きましょ。さん。」
「えっ?」
すらっとした体格、綺麗な銀髪からちらりと見える瞳がとても綺麗だった
(あの目の傷、サラサラな銀髪…そしてこの鍛えられた体…もしかして…この方は……)