第2章 生きる為に背負う者
オレ達はあれから何度も一緒に任務をこなしていき、
そろそろ半年が経つ頃だった
今日もいつもと同じようにを含むメンバーでの任務でオレは待ち合わせ場所で人が揃うのを待つ
(のほうがいつも先なんだけどな、めずらしいな)
そんな事を思っているとが向こうから走ってくるのが見える
「はぁっ、はぁっ…!すみません!ギリギリになってしまいました…お疲れ様です!」
「お疲れ。がギリギリに到着するの、意外だね。」
「いえ、そんな!本当に申し訳ないです…。寒暖差なのか、どこの花も軒並み閉じてしまっていて…
毒蝶たちに与える蜜の用意に少し時間がかかってしまったんです…」
息を切らすの周りにはまだひらひらと蝶が飛んでいた
「大丈夫だよ。遅刻でもないし。でも、任務のたびに蝶達に蜜を与えなきゃいけないの結構大変でしょ。最近任務続きだし、睡眠は取れてる?」
「あ、はい。大丈夫です。自分が前日にやっておくべき事だったので…ちょっと気が緩んでました…。反省しております。」
はそういうとまた頭を深く下げる
「遅刻もしてないんだから、もう謝らなくて良いって。それにほら見てみ?」
「へ?」
「オレら以外まだ来てません」
両手を開いてあげて、やれやれといったポーズをとる
「ええっ!?」
今日は5人での任務のはずが3人まだ来ていなかった
「えっ、もう時間ですよね?」
「うん、そうだね。なんか急な任務でも入ったのかな。ちょっと今確認しているところだったんだ。三代目のお返事待ちってところ。」
そう言いながら今回の任務の詳細が書かれた巻物を開く
そうすると横からも巻物をのぞいてきた
「カカシさんって、依頼書にこんなに綺麗にメモをされるんですね、初めて見ました。
それに今回一緒に任務に行く方の特徴、メンバー内のバランスを取るためのポイントとか…こことか、凄くわかりやすい…!」