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いつかの幸せと、今隣で笑う君【NARUTO】

第1章 はじまり


「私達何時間おでん屋さんに居座ってたんでしょう?」

「その分食べたから問題ないでしょ」

「カカシさんは痩せているのにたくさん食べますよね」

「そりゃ体鍛えてますから」

また他愛のない話が続く
この時間がもう少しだけ、もう少しだけ長くなれば良いのに

「夜遅いから、送ってくよ」

「ふふっ、何いってるんですか、私こう見えてもちゃんと暗部の忍ですよ?大丈夫です。」

「まぁまぁ、そう言わずに。このはたけカカシをぜひ頼ってください。」

冗談ぽく手を差し出す

「酔ってるんですか?…もう……はい、ではぜひよろしくお願いします。」

の手は小さくて少しひんやりとしていた

「今回の任務はお嬢様を無事家まで送り届けるで間違いなかったでしょうか?」

「はい。全くもって危ない要素はないんですが、何卒よろしくお願いします。」

「ははっ、下忍時代の任務みたいだな」

「カカシさんの下忍時代なんてほとんどなかったでしょう?」

「んー、一年くらいはあったよ」

「一年だけ!?やっぱりカカシさんはすごいです。」

の方を向くと、前を向きながらにこにことしていた

「オレ達、周りから見たら恋人みたいに見えるのかね」

ぼそっとそんなことを呟くとビクッと横でが跳ねる

「へっ!?わ、すみません!た、確かに!手、もう離してください!迷惑かけてしまいます!」

「迷惑じゃないから繋いでるし、これは任務なのですみません」

「〜〜〜っ!!!またからかいましたよね!?それなら意識させないでくださいよ!」

(そりゃ鈍感なも悪いでしょ)

そんなことを思いながら少しだけ強くの手を握る
は戸惑いを見せつつもオレの手をそっと握り返した
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