第33章 希望
着替えをして待っていると、
玉木さんが戻って来られました。
玉木
「私は五条家使用人の玉木と申します。
この度は星野の不在により様を
危険な目に遭わせてしまい
大変申し訳ございませんでした。
本日より星野に変わり私が様と
守様の護衛をさせて頂きます。」
居間で2人向かい合い
座って挨拶をしております。
「あの...それなんですが...
私...守を五条家様に預ける事にしたんです。」
一度決めたことです、
それを玉木さんに伝えます。
玉木
「何故です?」
「腹貸し家は腹を貸すのが仕事だからです...
産んだ子を育てる権利なんて...無いんです...」
これを言うとなんだか苦しくて...
私は俯き玉木さんから視線をそらします。