第32章 殺害
"シャーー🚿"
(....この音...)
そんなプチパニックの私ですが、
微かに浴室からシャワーの音が聞こえてくる事に
気が付きました。
(頭花さんシャワーを浴びてるんだわ!
逃げるなら今よ!!)
頭を動かし目を動かし
麻縄を切れるものを探します。
(座布団...テーブルの脚...
駄目だわ...切れない...)
けれど辺りには
まったく物がありませんでした。
「...誰か...助けて...
誰か...助けてーーーー!!!!!」
ご近所さんまで約数百メートル
声が届くはずないのに叫びます。