第1章 狐嫁
"ポツン"
「?」
(ん?雨...?)
前方の人に気を取られていると...
今度は雨が降ってきてしまいました。
"ザッーーーー☔️"
「( ;ノ´Д`)ノきゃあ💦」
突如雨はバケツをひっくり返したような強さに変わり
私は近くの木の下に潜り込みました。
どうやら山の天気は変わりやすいようです。
「通り雨かしら...
早く止んでくれたら良いのだけれど...」
女中頭さまとのお約束の時間まではあと2時間。
まだ若干の余裕があるので、
私は少し雨宿りをすることにいたしました。
(そうだ、あの方はどうしたのかしら?)
私は前方を歩いていた方が気になり
そちらを見ました。