第25章 偽家族物語〜母想いの男〜
「頭花さんも私にお話があるんですよね。
何故、ご家族に私が嫁だなんて嘘をついたんですか?」
2人とも食べ終わったタイミングで、
私は頭花さんに疑問をぶつけてみました。
頭花
「...ごめんな勝手に嫁にして。」
さっきまでの勢いが落ち着き
シュンとなる頭花さん。
(なんだか深い理由がありそうね...)
「内容によっては許しませんけど、
深い事情がありそうですね。」
頭花
「深いと言うか深刻な...が合ってるな。
母ちゃん元気そうに見えた?」
「え?...はい。」
頭花
「あれ、
無理矢理元気にしてんだ。
家族に心配かけないようにな...」
頭花さんは、
星が燦然と輝く夜空を見上げ
苦笑いを浮かべます。
「(´・ω・)」
(もしかして大病を患っているとか...)