第15章 Bプラン
この日のお散歩は雪が振ってきたので
1時間で終了でした。
(そー言えば、
あの誘導員の方はまだいらっしゃるかしら?)
帰り道あの封鎖された道の前を通りましたが
「(´⊙ω⊙`)」
もう誘導員さんはいらっしゃいませんでした。
その代わりにとてもキンキンに冷え切った
封が空いてないココアが置かれたままでした。
(もしかして幽霊(・_・;?) )
"ヒューーーッ💨"
最近はお腹のちびちゃんの影響か
霊を感じやすくなっているようで
不思議な体験をする機会が増えたように感じます。
「(´・ω・`)」
私が渡したココアをその場に放置は出来ないので
中身だけ道端に捨てる為に缶を開けて
中を出すと...
「!!」
何故か中のココアが水に変わっていました。
「聞いたことがあるわ...」
いつか祖母から教えてもらった話ですが、
仏さんにお供えした物は味が無くなったり
するそうです。
(こんな事もあるのね...)
怖くないと言えば嘘になりますが、
私は特に取り乱すことなく
空き缶は自販機の横のゴミ箱に
捨てさせていただき家に向かい歩きはじめました。
「あっ...雪...」
いったいあの誘導員の幽霊さんが
何故私の前に現れたのかはわかりませんが
死してなお仕事をしている事に関心しつつ
早く成仏して欲しいと願うばかりでした。