第8章 封印
悟さんとの交わりを終えた日、
私は悟さんとお話し合いをして
高専には戻らず、
悟さんに用意していただいた
田舎の小さなアパートで
1人暮らしをすることに致しました。
五条
「高専も安心とは言えなくなってきてるし、
近々何か大きな事が起きそうではあるし...
悪いんだけど総合的に考えて此処が
一番安全だと思って用意してみた。
ごめんね不便な想いさせると思うけど...」
「いぇ、不便だなんて(。・ω・。)ノ
これが普通なんです。
悟さんのお家は広すぎるんですよ?」
本当は悟さんが言いたいこと
分かってはいるんです。
"寂しい想いをさせてしまうね、すまない"って...
でも私は気づかないフリをしました。
だって...
悟さんにとって私の立ち位置がイマイチ分からないし、
何よりも"腹貸し"としてしか見られていないとすると
失礼な勘違いだからです。
五条
「え?もしかしてマンションの事言ってる?
あー、言ってなかったっけ?
あれ別宅だから。たまーに寝にいくだけの家。
本宅はもっと広いよー。
野球チームくらい子供産んでも大丈夫✨」
「(´⊙ω⊙`)!?」
(やっ、野球チーム!?)
咄嗟に悟さんが9人居るのを想像して
震えてしまったのは...秘密です。