第13章 陵南高校
______湘北高校
あなたが陵南に偵察に行っているように、陵南の相田彦一という少年が湘北に偵察に来ていた。
彦「湘北高校…部員13名。去年の成績はどの大会もいまいちパッとせえへん…しかし今年はスーパールーキーと言われる流川が加わっとる…。要チェックや!」
______体育館
花「よっしゃ!だいぶ入るようになってきたぞレイアップ!3本な1本は入るな!フッフッフ…これが天才につきものの影の努力ってやつだな…実はみんなが帰ってからも1人で特訓しているとは思うまい…見てろよ…ゴリ…ルカワ……!」
花「そうだ…ゴリもいないし…」
花(ダンクをやろう)ギラ
花「よっしゃ…スカッと1発………」
彦「おお!ドリブルの音や!あすこやな、やっとるやっとるこんな遅くまで。湘北高校さすが…陵南の最初の相手だけある。要チェックや!」
ギギギィ……
彦一は扉を開いて目を見開いた。
彦一の目に飛び込んできたものは、花道がダンクをするため飛んでいる瞬間であった。
彦「ぐおっっ!!!!」
ストッ
花「遠すぎた」
花「ぬ?なんだてめーは」
彦(見たで見たで…!わいは見たで!シュートは失敗に終わったけど信じられへんジャンプ力!もしふみきり位置がもうちょい近かったらあのジャンプ力ならものすごいダンクを決めとったはずや…!間違いない、この男のことやな!)
彦「あんたが流川くんやな!」
花「!!」
彦「いやー、ウワサは聞いてるで、中学時代はえらい活躍やったらしいやんか!あ、うちの学校いうんは陵南高校や、知っとるやろ、今度試合することになっとる!いやーしかしさすがでかいなー!わいのチェックによると…187cm!そやろ!?よく調べとるやろ!?わい中学は大阪やってん、高校からこっちなんや!いろいろ調べることが多くてかなわんわ!」
彦「けどおかしいな、流川くんゆうたら男前でやたら女にモテるいう話なんやけどな、こんなけったいな赤い頭でほまにモテるんかいな」
花「!」
彦「モテへんやろ、ホンマの話、ん?そやろ」
花「………」プルプル
花「このサルがぁ!!、!!!」ドゴッッッ
彦「なにすんねん流川くん!どういうことや流川くん!」
花「バカものぉ!誰がルカワだコラァ!」
彦「えっ…流川くんやない…?」
花「バカタレ、俺をルカワごときと一緒にするな」