第32章 体育館
あなたは少し片付けがあるため、体育館にのこった。
洋平も手伝ってくれるとのことで一緒に残り、体育倉庫で作業をする。
あなた「洋平ごめんね、ありがとね」
洋「オレがしたくてやってるんだからいいって!それに、あなたと2人になれるチャンスだったからな」
あなた「!!…ありがとう」
洋「それより…この前、悪かった…。思い出させたくはねぇんだが、どうしても謝りてぇ」
あなた「???なんのこと?」
洋「…試合の前に、喧嘩に巻き込まれたろ。三井サンと」
あなた「…洋平が謝ることじゃないよ?」
洋「いや…オレは前、あなたを絶対守るって言っておきながら守れなかった…本当にすまねぇ…」ギュッ
洋平はあなたを抱きしめる。
あなた「洋平は優しすぎるよ、じゅうぶん助けてもらってるから」
洋「そんなことねぇよ…何もできちゃいねぇ…」
あなた「どうして?あの日だって助けてくれたじゃん、そのおかげで私も三井先輩も花道も試合に無事間に合ったんだよ?」
洋「……っだが、あなたが傷ついたことに変わりはねぇ」
あなた「ほんとにもう大丈夫だから!ありがとね洋平!」ニコッ
あなたは洋平から離れ、目を見てお礼を言う。
洋「あの日…また泣いてるのかと思って家に向かったんだが、ちょうど流川が入ってくの見かけて…行くのやめたんだ」
あなた「!!そ、そうだったんだ…」
洋「なぁ…流川に…抱かれたか…?」
あなた「え…?」
洋「今度は流川に消してもらったのか…?だとしたら…かなり妬けるな」
いつもの優しい洋平の顔とは変わり、嫉妬が滲んでいた。
どんどんとあなたに顔が近づく。思わず後ずさる。
あなた「よ、洋平っ……」
ドスッ
狭い体育倉庫の中は身動きが取れず。すぐに壁に当たってしまった。
洋平も同じように近づいて来て、あなたの顔の横に優しく手を置く。
どんどん近付いてくる顔に、キスをされるのでは。と思い目をぎゅっとつむる。
あなた「っっ……」