第30章 控え室~帰路
赤「そろそろ帰るぞ!準備しろ!」
流「……うす」
あなたは控え室を出て、彩子たちと合流する。
そして宮城は、そんな流川を見ながら流川に届かない声で
宮「もうオレも遠慮しねーからな…」
と呟くのであった。
三「!!」
だがその声は三井には届いていた。
三(宮城のやろう…あなたのことか…?オレもいつまでもヘタレでいられねぇな……気持ちは伝えてるしな…)
と、宮城の呟きは三井までにも火をつけてしまうのであった。
帰る支度の終わった湘北メンバーは体育館の出口へと向かう。
1番後ろを彩子と歩いていると、肩を叩かれる。
あなた「?」
振り返るとそこには越野がいた。
あなた「宏明さん!」
越「あぁ、やっと会えた!」
彩(この子ったら…どんだけの男を惚れさせてるのよ…ウチのメンバー気付いてないみたいだし…一応…流川にだけ伝えとうかしら…)
彩「先行ってるわね!」ニヤニヤ
あなた「すみませんすぐ行きますので!彰さんとは一緒じゃないんですか?」
越「仙道は置いてきた」
越(チッ、オレより仙道かよ…それにすぐ行きますって…)
あなた「ふふ、どうしたんですか?」
越「いや…たまたま見えたから…挨拶でもと思ってよ…」
あなた「そうなんですか!?ありがとうございます嬉しい!」
越「っいや…別に…」
越野は照れながら頬をポリ…とかいた。
あなた「また決勝リーグで会いましょうね!」
越「もちろんだ」ポンポン
あなた「ふふ、じゃあま…」
パシッ
流「おい」
あなた「楓!」
流「気安くあなたに触るな」
越「なんだよ、お前のもんじゃねーだろ」
流「お前のものでもない」
越「っ…なんだと!?」
越野と流川は睨み合う。
あなた「ちょっ…2人とも…!楓、行こう?宏明さんも、すみませんでした!また!」
越野に別れを告げると、あなたは流川と共に戻る。
流「ったく…目を離すといつもこれだ…」
あなた「ごめん…」
流「…オレが勝手に嫉妬してるだけだ」
あなた「ごめん…」
流「謝んな…」ポンポン
あなた「うん…」
流「…今日家に行ってもいいか?」
あなた「うん、いいよ!」