第29章 5回戦
三井は燃えていた。
そんな三井に長谷川はひるみ、それを宮城は見逃さなかった。
長谷川からボールを奪い、じっくり攻めようと三井にボールを渡す。
宮(どう攻めるか、中へ切れ込んでかき回して赤木のダンナにつなぐか)
シュッッ
宮「なっ!?」
三井はそのままスリーを打った。
パシュッッ
魚「三井寿…この場面でよく決めたな…」
三「負けねぇ…はぁはぁ…負けねぇぞ…」
三(こんなところで負けてたまるか…オレが入ったのにベスト8くらいで負けてたまるか…!あなたと約束したんだ…!ここで働けなけりゃ…オレはただの大バカヤロウだ)
あなた「三井っ…先輩……」
その後藤間もスリーを打とうとするが宮城に止められる。
宮城はその後三井にボールを渡し、三井はスリーポイントラインまで一旦下がってからシュートを打った。
長「なっ!?」
安西「ふむ…きれいなフォームだ…」
あなた「きれいな放物線…」
三(入った!)
三井は打った瞬間、入るのを確信し手を握る。
スパッ
「入ったああ!」「どうなってんだ!?また追いついてきた!」
ラスト4分、3点差。
4ファウルの花道のところにボールが集まるが、花道はファウルを恐れて縮こまる。シュートを決められるが、すぐに三井がスリーで取り返す。
しかし、ルーズボールを追いかけ、流川にボールを届けた後椅子へ倒れ込む。
三井から受け取ったボールをきちんとダンクで決め、ついに同点となる。
残り2分30秒、流川は花道に声をかける。
流「おい…なに縮こまってやがる。らしくねーんじゃねーのか」
花「……!!」
そして三井は20得点という数字を残してコートを去った。
三「すいません先生…」
安西「三井君…君がいてよかった…」
あなた「三井先輩……っ」
三「あなた……」
あなた「お疲れ様でしたっ!!!すっっごくかっこよかったです!」ニコッ
三「……っおう」
花道は流川の言葉が頭でこだましていた。
花「ふんぬーーーーーー」
ゴンッ
そして何故か床に頭突きをする。
花「誰がちぢこまってるって?」
流「おめーだ」
花(4ファウルがどうした!オレは天才だから大丈夫のハズだ!)
そしてリバウンドを取る花道。
花(ほーーーーらやっぱり!!)