第27章 初めて ※
なぜあなたが流川を拒否したか。
あなたは竜にキスをされ、触られ、まだその感覚が消えない自分が汚く思えた。
だが、同時にこの感覚を消して欲しい……あの時の洋平のように。
そうなるとあなたは自分が止まらなくなって、流川のことを求めてしまうのではないか。
好きだと言ってくれている人に、こんな中途半端な気持ちでそんなことをしたら申し訳ない。
そんな考えから拒否するに至った。
流「あなた…オレのこと嫌いか…?」
あなた「そんな訳ない…」
流「じゃあ拒否する理由はないだろ」
あなた「それは………」
暫くしても続きが出てこないあなたに流川は痺れを切らし、三井に聞いた竜に触られたというあなたの太ももを、触ろうと手を伸ばした。
あなた「やめっ…!!」
反射的にあなたは流川の手を払う。
あなた「!!ごめん…」
流「まだ残ってるのか、感覚が。消えないのか」
あなた「………」コクリ
流「そうか…」
ちゅっ
そう言うと流川はあなたの唇を優しく奪う。
不意打ちだったそれは、受け入れるしかなかった。
ちゅっ…ちゅ
ゆっくりと慣らすように、優しくたくさんの甘いキスが降ってくる。
キスをされればされるほど、あの気持ち悪い感覚が消えていく。
あなた(楓……楓…)
流川が唇を離し、あなたをみると、今までにないくらいの色気を放っていた。
"もっと"そう言っているような表情だった。
流「…まだ嫌か?」
あなた「嫌じゃない…むしろ…」
"もっと"
流川はあなたに再度キスをした。
今度は優しいけれど深い深いキス。
あなた「んっ……はぁっ…んんんぅっ…」
あなたは初めて、自ら舌を絡める。
流「!!っは……」
流川もあなたの舌を絡め取り、口内を優しく犯す。
あなた「んんっ…楓っ…かえ……でっ…はぁっ…」
流「あなたっ………はっ…」
2人はしばらくお互いを求め合った。