第26章 3回戦
そして続く高畑戦も103対59で快勝。
周囲の注目度は日増しに高まっていった。
そして"目で殺す"ディフェンスの極意を教わった花道だったが、この試合前半15分にて5ファウルで退場。
あなた「ふぅ、3回戦も無事突破!お疲れ様でした!」
彩「次は古豪、津久武とね!」
あなた「みんななら勝てますよ!」
彩「もっちろんよ!」
彩子とあなたは1番後ろを歩く。彩子もあなたの異変には気付いていたものの、触れずに普通に接した。
彩(話を聞いてあげるのは…私じゃないわ。)
そしてその後、皆に悟られぬよう三井はあなたを引っ張り人気の少ないところへと連れてった。
彩(三井先輩…あなたを頼みます)
彩子だけは気付いていた。
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三「あなた…」
あなた「試合、大活躍でしたねっ、お疲れ様です!」
三「悪かった………本当にすまない…」
あなた「……っっ………ううぅ…ぐすっ…うわぁああ」
今まで我慢していたあなたは大声をあげて泣いた。
そんなあなたを抱きしめてもいいものか、と三井は悩んだが優しく抱きしめることにした。
三「……あなた」ぎゅぅう
あなた「せんぱっ…ひぐっ…なにもなくて…よかった……」
三「!!ぐっ……」
自分のことよりも三井を気にかける言葉に、三井は心臓が痛いくらいにぎゅっと痛んだ。
抱きしめる力を強め、優しく頭を撫でる。
あなた「ううぅっ…ぐすっ…」
三「止められなくて悪かった…一緒にいたのに守れなかった…オレのせいで……」
三(1度だけじゃなく…2度も…)
あなた「うっ…先輩は…悪くないですっ…。ぐすっ…今こうやって、傍に…いてくれるっ…だけでじゅうぶんです…」
三「…………もうぜってぇあんな思いはさせねぇ」
あなた「今だけ…うぅっ…甘えても…っいいですか…?ぐすっ」
三「あたりめーだろ……」
あなた「ひぐっ………うぅうううああぁん」
あなたは三井の胸の中で泣き続けた。
その間三井は優しく抱きしめ、頭を撫で、名前を呼び続けた。