第26章 3回戦
流(あなたのやつ…なにやってんだ…)
宮(あなた…なにもないといいけど…)
彩(あなたが遅刻なんてありえない…きっとなにかあったんだわ…三井先輩や桜木花道もら来てないから一緒に居るんだろうけど…心配ね)
赤(何をやっとるんだ…)
木(あなた…大丈夫なのか…)
三井や花道の心配をしている人はほとんどおらず、皆あなたのことが心配であった。
彩(全然皆集中できたないわね…あの子の存在はそれだけ大きいってことね…)
観客席にいる陵南の選手たちも異常には気付いていた。
彦「こりゃおかしいですよ…ベンチに桜木さんと三井さんと…あなたさんの顔が見えへん」
越「桜木はクビになったのかもしれんが…三井とあなたが居ないのは変だな」
越(あなた…なにかあったのか…?)
そして試合時間も迫り、今から試合が始まるという時。
花「ちょっと待った!!!」
「「「!!!」」」
赤「三井!」
木「桜木!」
彩「あなた!」
赤「どうしたんだ三井!その顔は!!」
三「先生!心配をおかけしてすみませんでした。手は出してません…!決して」
安西「わかっています。頼みますよ」
三「はい!!!」
流「あなた」
宮「あなた!!」
あなた「あっ、ごめんね…遅れちゃって…」
流「…大丈夫か?」
あなた「大丈夫…!心配かけちゃってごめんね!」
あなたは今から試合なのだから心配かけまいと、無理やり笑顔を作った。
流「……」ポンポン
そんなあなたの胸中を察したのか、流川は優しく頭を撫でた。
宮「間に合ってよかったよ」ポンポン
宮城も話には触れず、優しく接してくれた。
そんなみんなの優しさがあなたは大好きだった。