第25章 喧嘩！？

三「大丈夫かあなた！！」

三井は優しく背中をさする。

あなた「はぁっ…はぁっ、はぁ」

だが竜はまだ三井に殴りかかった。

竜「おい三井、殴り返してみろよ。その女を守ってやれよ」

あなた「はぁっ…ケンカは…だめですっ…はぁ」

三「…もう二度とケンカはしないと約束したんだっ…はぁっ」

竜「おりこうさんになったなぁ…三井くん」

三「なんとでも言え…」

ゴスッッ

三「ぐはっ」

あなた「やめっ……やめて…くださいっ……」

竜「お前…オレに何されたか忘れたのか？あ？？そうか。またやってほしいんだな。こっちこいよオラ」

竜は無理やりあなたの手を引っ張り、立たせる。

三「っ！！おいあなたはカンケーねぇだろ！やるならオレをやれよ！！！」

竜「じゃあ土下座してみろよ」

三「……っ」

三井は土下座するよう、手を地面につける。

あなた「三井せんぱっ……」

竜「てめぇは黙っとけ、さもないと口塞ぐぞ。……この前みたいにな」

あなた「っっ……」

三「頼む…許してくれ……」

竜はそんな三井を見て、2人の仲間に合図する。
すると仲間は、1人片足ずつ三井の手の上に乗せ、肩を持ち動けないように固定した。

三「うあぁっ…」

竜「お前はそこで見てろ」ｸﾞｲｯ

そう言うと竜はあなたを引き寄せる。
竜と至近距離で目が合ったあなたは動けず、声も出せなかった。

あなた「っっっっ……」

竜「ふっ、その顔、オレに怯えてんのか？この前とはまた違う表情だな。悪くねぇ」

あなたは今から自分が何をされるのか、わかっていた。
わかっていても、どこにも力が入らなかった。

三「やめろ！！！」

竜は三井と目を合わせ、ふっ。と笑うと震えて怯えるあなたの唇に噛み付いた。

三「！！！！」

あなた「んんんんぅ……」

あなたはボロボロと涙をこぼす。
動けない。力が入らない。

竜「おい、少しは前みたいに抵抗しろよ。つまんねーな」

そういうと竜は近くの塀にあなたを押し付けた。

あなた「いっ…た」

あなたは竜をｷﾞﾛﾘと睨むと竜は嬉しそうに笑った。

竜「そうそう、その顔だよ。それを乱すのが好きなんだよオレは」