第22章 1回戦
仙(何を言うんだ…?)
あなた「……?どうしました?」
越「……がんばれよ」
あなた「ふふっ、ありがとうございます!」
越「あと…」
あなた「??」
越「オ、オレのことも…下の名前で呼んでくれないか…?」
あなた「宏明さん」
越「!?!?」
仙(あーー……こりゃ越野完全にやられたな…)
あなた「ですよね?」
越「あ、あぁ」カァアア
あなた「じゃあ、彰さん、宏明さん、また!ありがとうございました〜!!!」タタタ
そう言うとあなたは走って戻ってしまった。
越「なんでオレの下の名前まで知ってんだよ…反則だろあんなの…」
仙「あなたはああいう奴だ。相手のことをよく見て、よく知って、覚えてる」
越「…負けるつもりはないぜ、仙道」
仙「望むところさ」
______
あなたは仙道たちと別れ、戻っていた。
?「あなた」
大きな男とすれ違うと、名前を呼ばれた。
あなた「????」
振り返ると、そこには懐かしい顔があった。
あなた「…………紳一?」
牧「…久しぶりだな」
あなた「久しぶりっ!!!会いたかった!!!」
ギュゥウ
牧「オレもだ」ギュッ
あなた「会えて嬉しい!でも今時間なくって話せそうにない…終わったらまた会えるかな?」
牧「あぁ、会いに行くよ」ポンポン
あなた「やったぁ!!!じゃあ、後でね!」
牧「おう、頑張れよ」
あなた「ありがとう!!」
あなたは嬉しそうに手をブンブンと振った。
牧「変わってないな…」
牧はぼそっと呟くと、客席へと向かった。
あなた(まさか紳一に会えるなんて!何年ぶりだろう…?小学生ぶりだから…3年?くらいかな?変わってないな〜!)
あなたはるんるんで彩子の元へと帰った。
そして試合の時間が近づき、部員たちも汗をかいて戻ってきた。
そしていよいよ試合開始の時間となった。