第16章 木ノ葉崩し
(.........やはり....)
数本艶やかな髪がその場に落ち......ヨルはそれを眺めていた
「主人!お怪我は?」
「............問題ない...」
「け!演説中ならヤレるて思ったのによ...やっぱ最強は違うな......」
「......」
その者はバクタ。エキシビジョンマッチで戦った相手だ。バクタは舌舐めずりをしヨルを眺め、ヨルは眉間に皺がよりながらバクタを見る。
「貴様!私の主人に傷を付けたな!」
炎はグルル...と唸りながらバクタに殺気を飛ばす
「またお前か......さっきから遠くの方から嫌な気配を感じてたんだ...」
ヨルは炎を宥めながら言う
「そ!俺だ。アンタのヤるタイミングを見てたんだよ。結界から出てきたのか運の尽きだ。その犬もちゃんとご主人を守りな」
「......」
グルル...
「あっそうだ。コイツらも出さねえとなぁ...」
バクタはそう言うと、右手をスッと上げる。
シュンっ!
するとそれを合図に十数名の音忍がヨルと炎、バクタを円で囲む様瞬時に現れた
「......」
「アンタを殺す前に拘束してから、タップリ俺の毒でぐちゃぐちゃに遊んでやるよ」
バクタは前髪を掻き上げながら、いやらしくヨルを見る
「お前......」
するとヨルの背後に居た数名の音忍が、ヨルに襲いに掛かる
ヨルも瞬時に手に三叉槍を持ち応戦しようとすると......
「雷切!」
「木ノ葉剛力旋風!」
ヨルの足元が勢いよく崩れ、2人の忍びが現れヨルを守る