第13章 第三次試験 予選 part2
「!!」
「あの子がお前にとって何なのかまで、詮索するつもりはないし.....私情を挟むなとは言わないが.....限度ってもんがある.....見損なったぞ!ガイ!」
「..........お前が、あの子の何を....何を知ってる!
あの子には死んでも証明し、守りたいものがある。だからオレは.....それを守れる男にしてやりたかった.....」
『例え忍術や幻術が使えなくても、立派な忍者になれる事を証明したいんです!』
ガイの脳内には、あの言葉が蘇る.....
ガイは更にカカシを静かに睨み
カカシも睨み返す.....
「ガイ!.....だからこそ」
カカシは握り拳をし、ガイへ掴み掛かりそうになる
「やめろ.....2人とも.....」
ヨルはいつもより低い声で2人に入る
「「..........」」
「.....」
サクラは心配そうにカカシとガイ、ヨルを見つめた
「カカシ.....以前に、イルカに言った事覚えてるか.....?」
『口出し無用。アイツらもう貴方の生徒じゃない。今は私の部下です』
「..ッ、.....」
カカシは罰が悪そうに目を逸らす
「..........ガイ。確かに私達は、リーの事は知らない.....あの子にとって死んでも守りたいものがあるんだろう
だが、死んだら.....
何もかも終わりなんだ.....」
「ヨル.....」
「..........ガイもリーの事を思い信じて禁術を教えた。
そしてリーもガイを信じ覚悟の上で禁術を使っている
だからこそ.....ガイ.....試合の結果がどうであれ.....
お前の判断で試合を止めろ」
「ヨル!」
「それはお前しか出来ない事だ.....」
「ヨルさん.....」
サクラは心配そうにヨルを見つめる.....
「!....安心しろ.....サクラ.....
私がいる限り.....誰も死なせはしない.....」
ヨルは優しくサクラの頭を撫でる.....