• テキストサイズ

《降谷夢》bonheur {R15}

第73章 隻眼




コ「美緒さんは?警視庁に何か用だったの?」

『あー、うん…。私はちょっと用があって…」



…一緒に来たはずの風見さんは
いつの間にか消えたけどね。





『そういえば、毛利さんは?一緒じゃないの?』

蘭「あぁ…、お父さんならさっき
高木刑事と佐藤刑事と一緒に長野に向かいました。」


『え…?長野?』


蘭「はい…。実は、公園で亡くなったのは
お父さんが刑事だった頃、仲良くしてた人だったんです。」


『え…、毛利さんって昔は刑事だったの!?』


蘭「えぇ。言ってませんでしたっけ?」




…聞いてない、聞いてないよ。



でも詳しく話を聞くと、私が警察官になる頃には
すでに退職し、私立探偵の仕事をされていたようだった。





『それで…、毛利さんはどうして長野に?』

蘭「今日、お父さんは鮫谷警部と会う約束をしてたんですけど、
長野で起きた事件のことで聞きたいことがあるって言われてたらしいんです。」


コ「未宝岳ってところで起きた雪崩事故…
美緒さんは知ってる?」


『…うん、聞いた事はあるよ。』



…流石に公安の協力者として動いてるって
この2人に言うわけにもいかないから
風見さんに聞いた事は黙っておこう。





蘭「鮫谷警部、お父さんと会う前日には長野に行ってたみたいで…、犯人を捕まえる為に何か手掛かりがないか、捜査協力ってことで
佐藤刑事と高木刑事と同行して、長野に行っちゃいました…」


『そうだったんだ…。それは心配だね…』


コ「うん!だから僕達もこれから長野に行くんだ〜」


『え…、そ、そうなの…?』


コ「だって、おじさんのことが心配だし…
それに、僕の友達も天体観測をしに長野に行ってるからね!」


『友達って…、探偵団のみんな?』


コ「うんっ!あ、そうだ!
美緒さんも一緒に行こうよ!」


『…え!?』





…なんだかコナン君の誘われ方に違和感を感じて
なんて言い返そうか悩んでいると
コナンくんが耳打ちをしたいようで、私に体を屈ませて欲しいと手と視線で訴えてきた。




/ 1124ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp