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【ヒロアカ】19Hzの瞳孔

第4章 個性把握テスト、戦闘訓練


ヴィラン側、Iチームの3人はビルを模した建物でセッティングをしていた。

「まずはお互いの個性を共有しよう…と言っても、2人のは見た通りかな。」

「ハイ!透明人間!」

「俺も、見ての通りこの尻尾が個性だよ。」

「私の個性『結界治癒』は、血液を生命力や結界に還元して使う能力。
結界は強度や条件をコントロールできる。私が気絶したりしても一度生成した結界は解けない。」

「それ、核の争奪においてめちゃ強じゃん…!」

「負けがあるとしたら全員捕縛の方かな…尾白くんと葉隠さんは何か作戦ある?」

エマは、現状最高硬度の結界を核に張り巡らせながら聞いた。白藍の淡い光が核周囲で直方体を形成し、頂点を結ぶと見えなくなった。

「ヒーローチームの2人、どんな個性だろう…」

「イケメン君は、左側が凍ってたよね!もう1人は手めっちゃ生えてた!」

「そのイケメン君、多分…いや、それよりも人数の利を上手く活かそう。2人を分断してーーー」



ーーー

5分後。

モニタールームのオールマイトが、両チームに声を掛けた。

「準備はいいか?開始‼︎」



葉隠曰く、手めっちゃ生えてた!彼は、障子目蔵。

個性『複製腕』ーー触手の先端に自身の体を複製することができる!

「四階北側の広間に一人、もう一人は同階のどこか…素足だな…透明の奴が伏兵として捕える係か。ーーあと一人は完全に気配がない。」


葉隠曰く、左側が凍っていたイケメン君こと、轟焦凍。

推薦入学者の二人目。
個性『半冷半燃』ーー右で凍らし、左で燃やす!範囲も温度も未知数、化け物かよ‼︎

「外出てろ危ねえから。向こうは防衛戦のつもりだろうが…俺には関係ない」


轟が手をついた途端、ビル全体が氷に覆われていく。

ふぅ、と白い息を吐いた時、後ろで障子が叫んだ。


「轟、まだだ!一人動いて、こっちにーー‼︎」


障子が最後まで言い切ることなく言葉を止めた。

自分の背後から、ゴゴゴゴ…と文字起こし出来そうな圧を感じるッ…!


「ご機嫌よう、ヒーロー。」



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