• テキストサイズ

【ヒロアカ】19Hzの瞳孔

第4章 個性把握テスト、戦闘訓練


ーーー

麗日は、爆豪を抑える緑谷と分かれ、核(仮)を護衛する飯田の元に来ていた。

「爆豪くんはナチュラルに悪いが、今回の訓練に関しては的を射ているわけだ。ふむ…ならば僕も敵に徹すべきなのだ…ーー」


彼はとても誠実だった。
「俺はぁ…至極悪いぞぉぉ」と悪っぽい雰囲気を醸し出す飯田に、お茶子は思わず吹き出してしまった。



一方、モニタールーム側。

エマは、内心飯田を高評価していた。
ーー彼はきっと、ものすごく良い人。それに…



「爆豪少年ストップだ、殺す気か!」

オールマイトの静止に、エマは爆豪と緑谷が映った映像に目を移した。


爆豪が籠手のピンを抜くと、大規模な爆発が起きて緑谷は吹き飛んだ。

爆豪勝己の個性『爆破』は、汗腺からニトロのような汗を出し爆発させる!溜まれば溜まる程、その威力は増していく!

それを見た切島は、思わず「授業だぞ、コレ!」と叫んだ。

「先生止めた方がいいって!爆豪あいつ相当クレイジーだぜ、殺しちまうぜ⁈」


「いや……爆豪少年、次それ撃ったら強制終了で君らの負けとする。
屋内戦において大規模な攻撃は守るべき牙城の損壊を招く!ヒーローとしては勿論、敵としても愚策だそれは!」


エマは完全に興味が失せたようで、透明人間・葉隠をお触りして楽しんでいた。

「ちょ、エマちゃん、そこ胸!」

「さっきのお返し。」



ーーー

「君が凄い人だから、勝ちたいんじゃないか‼︎勝って、超えたいんじゃないか、バカヤロー‼︎」

「その面やめろや、クソナード‼︎」


エマは葉隠の頬をモチモチしていた指を止めた。

「爆豪の方が余裕なくね?」と誰かが呟いたのを聞きながら、鋭い目でモニターを見た。



音声はオールマイト以外には聞こえていない。

それでもエマは確信していた。

みんなヒーローが好きだもの…やっぱり、良い人は勝たなくちゃいけないよね。



緑谷は、この爆豪相手にも勝機を見据えていた。

緑谷のスマッシュと爆豪の爆破がぶつかり合い、天井に大穴を開けたのだった。噴き上げた瓦礫の上には麗日・飯田のいるフロアがあったのだ。

麗日ぎ噴き上げた瓦礫を柱で撃つ『彗星ホームラン』が決まり、ヒーラーチームが核を無事に回収したーーー。

「ヒーローチーム…WIN!!」


/ 49ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp