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【ヒロアカ】19Hzの瞳孔

第4章 個性把握テスト、戦闘訓練


屋内対人戦闘訓練、開始ーーー

一戦目、Aチーム・緑谷麗日対、Dチーム・爆豪飯田。
他の生徒は、同ビル地下モニタールームにて観戦する。

「さぁ君たちも考えて見るんだぞ!」



ヒーロー側の緑谷、麗日が周囲を警戒しながら進む様子がモニターに映る。2人が突き当たりに差し掛かった時、バッと爆豪が現れた。

「いきなり奇襲‼︎」

緑谷に真っ直ぐ突っ込んだ爆豪がフルスイングで腕を振り下ろしたが、緑谷はギリギリで避けたので、代わりに壁が犠牲になった。


「爆豪ズッケェ‼︎奇襲なんて男らしくねぇ‼︎」

「奇襲も戦略!彼らは今、実戦の最中なんだぜ!」

「緑谷くんよく避けれたな!」

「…あれは避けたというより…」

予測の方だ。彼ならそうするだろうという。


「私怨か…」

「私怨って?」

「お茶子ちゃんを先に狙えば減らせた。本人もそれを分かってるのにそうせず、いずくんを攻撃することを優先した。」

エマの表情は一見変わらないように見えたが、葉隠からは失望、落胆…そういった類の感情があるように見えた。



「アイツ何話してんだ?定点カメラで音声ないとわかんねえな」

「小型無線でコンビと話してるのさ!持ち物はプラス建物の見取り図。そしてこの確保テープ!これを相手に巻き付けた時点で『捕えた』証明となる‼︎」

「制限時間は15分間で、核の場所はヒーローに知らされないんですよね?」

「Yes!」

「ヒーロー側が圧倒的不利ですね、コレ」

「相澤くんにも言われたろ?アレだよ、せーの!」

雄英の合言葉”Plus Ultra”と合唱しかけたが、青山が「ムッシュ、爆豪が」と遮った。


モニターに映っている爆豪の足に確保テープが掛かりかけて、焦った爆豪が右の大振りを繰り出したが、緑谷はそれを避けて横道に逃げ込んだ。

肥大化した自尊心、本人にしか分からない劣等感…。

ヴィラン顔負けの形相で緑谷を追う爆豪を見て、エマは落胆の溜息を吐き、別のモニターに目線を移した。



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