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【ヒロアカ】19Hzの瞳孔

第4章 個性把握テスト、戦闘訓練



「始めようか有精卵共‼︎戦闘訓練のお時間だ‼︎」

エマはグラウンドβに集合したクラスメイトたちを見回した。
葡萄頭の小柄な同級生・峰田と目が合うと、グッと親指でハンドサインを受けた。


「ヒーロー科、最高」


峰田は自分の低い身長を利用して、エマを下アングルから凝視していた。

エマは敵意が無さそうなので、疑問符を浮かべながらも放置していたが、見かねた常闇がすっと間に入った。


「狼の獣欲…」

「狼?」

「否、気にするな。」


エマは鳥類の顔立ちをした彼をじっと見つめた。嘴を触ってみたい好奇心を必死に抑えていた。




「先生!ここは入試の演習場ですが、また市街地演習を行うのでしょうか⁉︎」

ロボットアーマーに身を包んだ飯田がオールマイトに尋ねた。

「いいや!もう二歩先に踏み込む!屋内での”対人戦闘訓練”さ‼︎」


曰く、敵組とヒーロー組に分かれた屋内戦で、コンビと対戦相手はくじで決定する。
状況設定は、敵がアジトに隠した核兵器を、ヒーローは処理しようとしている。

ヒーロー側の勝利条件は、敵を捕まえるか核兵器を回収すること。
敵側の勝利条件は、ヒーローを捕まえるか制限時間まで核兵器を守ること。


「先生、クラス21人なので1人余ります!」

「3人チームにはハンデを設ける。3人のうち1人はこの重りを装着する…10kg程度だ。そして更に!勝利条件は2人チームと同様、2人の捕縛!1人残ってても負けになるから注意だ。」

「なるほど…」


ーーー

そうしてくじ引きの結果、エマは葉隠・尾白と一緒にIチームに決定した。

爆豪と共にDチームになった飯田は、「あ?」とガンを飛ばされている。遠目でそれを目撃したエマは飯田に合掌をした。


「透ちゃん、尾白くん、よろしくね。」

「エマちゃんと一緒!心強い〜」

「よろしく。葉隠さん、癒守さん。」


峰田が「羨ましい、オイラと代われェ!」とドスドスと尾白を叩きながら騒ぐのをBGMに、エマはチームメイトと挨拶をした。




「続いて最初の対戦相手は、こいつらだ‼︎」


ヒーロー側、
Aコンビ:緑谷出久、麗日お茶子

敵側、
Dコンビ:爆豪勝己、飯田天哉



エマは、本日二度目の合掌をした。


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