第4章 個性把握テスト、戦闘訓練
翌日。
午前は必修科目、英語等の普通の授業がある。
常にハイテンションなDJ、プレゼントマイクが平坦な声で「んじゃ次の英文のうち間違っているのは?」と尋るが、生徒は誰も手を挙げなかった。
「おらエヴィバディハンズアップ盛り上がれー‼︎」
「さっきのに戻して欲しい…」
エマは日誌当番が回ってきたら、『一限DJはきついです』と書こうと決心した。
昼は大食堂で、クックヒーロー・ランチラッシュが作る一流の料理を安価で頂ける!
「白米に落ち着くよね、最終的に‼︎」
グッ、と指を立てる彼に、ボンゴレビアンコを食べていたエマは最大の同意を示すためにグッドサインを返した。
そして午後、ヒーロー基礎学。
「わーたーしーがー‼︎」
「来っ」
「普通にドアから来た‼︎」
現No.1ヒーロー・オールマイトの登場に、教室中が沸く。
「オールマイトだ…‼︎すげえや、本当に先生やってるんだな…‼︎」
「銀時代のコスチュームだ……!画風違いすぎて鳥肌が…」
「筋肉ダルマ」
ガリガリのトゥルーフォームの方を見慣れてるエマは、自身の2倍じゃ済まない体格に、思わずそう呟いた。
「ヒーロー基礎学!ヒーローの素地をつくる為、様々な訓練を行う科目だ‼︎単位数も最も多いぞ」
オールマイトは、BATTLEと書かれたカードを見せながら言った。
「早速だが、今日はコレ!戦闘訓練‼︎」
「そしてそいつに伴って…こちら‼︎」というオールマイトの台詞と同時に、教室の壁がガゴッと動いて、そこのスペースにはケースが収納されていた。
「入学前にもらった個性届と要望に沿ってあつらえた…戦闘服‼︎」
「おおお‼︎」
「着替えたら順次、グラウンドβに集まるんだ‼︎」
「はーい‼︎」