• テキストサイズ

【ヒロアカ】19Hzの瞳孔

第4章 個性把握テスト、戦闘訓練


初日終了、下校時間ーー…

「疲れた…‼︎」

緑谷は、あの後リカバリーガールの治癒を受けた。

彼女の個性は、患者側の体力を消耗して治癒力を活性化させる。
ので、治ったもののどっと疲れが襲ってきていた。

 
「しかし相澤先生にはやられたよ。俺は『これが最高峰!』とか思ってしまった!」

緑谷は、入試で一緒だった飯田と、幼馴染のエマと一緒に帰路についていた。

「教師がウソで鼓舞するとは…」

「あれは本気だったと思うよ。きっと途中で気が変わったんじゃないかな」


真剣に考え込む飯田に、緑谷は第一印象を改めていた。

飯田くん、怖い人かと思ってたけど真面目なだけなんだ…。



「おーい!御三方さーん!」

「駅まで?待ってー!」と叫びながら、麗日が駆けてきた。

「君は∞女子」

「麗日お茶子です!えっと飯田天哉くんに、緑谷…デクくん!だよね‼︎」

「デク⁉︎」

「え?だってテストの時爆豪って人が『デクてめぇー‼︎』って」

「あの…本名は出久(いずく)で…デクはかっちゃんがバカにして…」

「蔑称か」

「えーそうなんだ、ごめん‼︎」

そう謝罪した麗日は、そのままファイティングポーズでうららかに笑って言った。


「でも『デク』って…『頑張れ‼︎』って感じで、なんか好きだ私」

「デクです」

当然、女子に免疫のない緑谷は即堕ちた。

「緑谷くん‼︎」

「なら、私もデクって呼ぼうかな」

「浅いぞ、蔑称なんだろ⁉︎」

「コペルニクス的転回…」

「コペ?」



中学時代、無個性でヒーローを目指していることを周囲は嘲笑った。


出来ないことだらけだし頑張らなきゃいけない。

けれどオールマイト、友達が出来たことくらいは、喜んでいいですよね。



/ 49ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp