~SWEET BLACK POLICE~ 【DC:降谷零】
第10章 協力者
「お酒は大丈夫です!車を運転して帰らないとですし…」
「今日は帰さないといったら…どうします?」
「沖矢さん?何を言って…」
沖矢さんは口にお酒を含み、そのまま私にキスをして流し込んできた。
「んんんっ…っ」
ドンッ。突然のことに、私は沖矢さんを突き飛ばす。
「ゴホッゴホッ。っ…何するんですか沖矢さん」
「何って、今日帰れないように口移しで陽菜さんにお酒を飲ませました」
「なんでこんなこと…っ」
「では、単刀直入にききます。君は何者ですか?組織のことをしっていますね。バーボンとスコッチで僅かに動揺したのが、証拠です」
「(ゼロ君の沖矢昴に気をつけろって忠告聞いとけば良かった)あっ…あなたこそ何者なの?人に聞く時は、まず自分から言うのが筋ってもんでしょ!」
「これは、失礼した。では、こちらが答えれば、そちらも答えてくれると言うことでいいかな?」
「あなたが何者かによるけどね」
「俺の本当の名は…赤井秀一。奴らの組織に潜入していたFBI捜査官だ」
そういい、沖矢昴は変装をとき、首に着いている変声期のスイッチをきった。
「赤井秀一…やっぱり生きていたのね」
「あまり驚かないんだな…さて、俺の正体は明かした。次は君のことを教えてもらおうか。君は確かスコッチが亡くなった時、遠くから見ていた…違うか?」
「ええ、そうよ。あの時、私は別のビルの屋上から貴方とヒロくん、いいえ…スコッチををみていた。スコッチがバーボンの足音を、奴らと勘違いして自害したところも…」
「やはり、俺の記憶は正しかったらしいな」
「私あの時、結構離れたとろこにいたのによくみえたわね」
「目だけはいいんでね」
「はぁ。私は、名前は知っての通り降谷陽菜。公安警察の“ゼロ”に所属する警察官よ。もちろん、私も組織を追うものの1人。普段は捜査一課で組織に関する情報収集を行っているわ」
「やはり、公安だったか…公安警察を辞めてFBIにスカウトしたいぐらいだ」
私の髪の毛を指に絡め、キスをおとしてくる。
「何言ってるのよ!で、私の正体には、いつから気づいていたの?」
「沖矢昴として、会った時からと言っておこう。最初は、勘違いかと思ったんだがな…君について調べると少々おかしな点がでてきたからもしかしたらと思ってな」
「はぁ勝手に調べないでくれる?」
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