第5章 しみずくん
差し出されたミルクを1口飲むと、身体中に熱が回った。身体に染み渡ってくような感覚。ひとくち、またひとくちと重ねていくうちに身体はぶわあっと熱を持つ。おかしい、と思った。お腹の奥もきゅうっと疼く。
思わず自分の身体を抱きしめた。すると、電流が走ったみたいにびくんと身体が震えた。わたしいまいった?なんで?
とにかく身体が熱くて、疼く。なにこれ。どう考えても私の身体になにか起きてて、どうしたらいいか分からない。こわくなった。
「ねえ、ほんとに大丈夫?」
「まっていまさわったら………うっ、あ」
肩に手が触れた瞬間、さっきよりも酷い大きな波が押し寄せた。声みっともない声を漏らしてしまう。
「へん、へんなの。おかしい。あつい、っ、あ」
言葉にならなくて、上手く話せない。伝えられない。身体が甘くずっと痺れててきがおかしくなりそう。
「…………どうしてほしいの?」
優しく私に囁いた。なぜだか怪しく聞こえて、でもその一言は助け舟に思えた。
「あ、っ」
「言ってくれないとわかんないよ?」
「………………触って欲しいの」
我慢できなくて、ついに言ってしまった。目の前のクラスメイトに。何してんだろうって頭の片隅で思うけどそんなことより今は疼きを落ち着かせる方が先な気がした。
「いいよ。いっぱい触ってあげる」
耳元で色気を含んだ声でそう囁いた。それだけでも秘部は十分に濡れてしまう。なにがおきてるのか理解できない。こんなのおかしい。