第1章 仮面を被った悪魔
「ふははっ………。声、漏れまくりじゃん」
執拗にそこばかりを攻め立てる。捏ねくりまして押し潰したり、爪を立てたり。痛みとくすぐったさを交互に与えられてそれを私の身体は快楽と受け取ってしまう。
「いっ………。ふっ、んぁ………あ、っ、やめ、」
「みっともねー声。いやいや言って。気持ちよくなってんじゃんお前」
快楽を受け止めきれなくなって身をよじろうとするけど、直ぐに肩を掴まれてそれを阻止される。
「こんな濡れてる」
ショーツに手が伸ばされた。
「だめ、っ、だめ…………嫌だっ、!」
「うっわ。ぐちょぐちょだよ」
「言わないで……………っ」
「これ、もうはいるかなー…?」
雅哉は私の上から降りて机の引き出しを漁る。その手には男性器に模した玩具。片方にはリモコン。
「そんなのはいんない、!きらいっ、それきらい!」
「いつも遊んでんじゃんこれで。今更何言ってんの」
「ひっ……………!や、あっ、くるしぃ………っ」
冷たい異物感。無理やり玩具がナカにねじ込まれてお腹が圧迫されて動けない。少し動いたら色んなところに当たって…………。
瞬間ブブッと振動を始めるそれ。伸縮を繰り返して奥に当たる。多分強度は弱だけど今の私にはそれでも十分すぎる刺激。
「とめてっ…………」
「ここで止めたらお仕置になんねーだろ」
「あっあっ、!!!?」
振動が強くなる。私はすぐに達してしまった。体がびくんって大きくはねた。
「じゃ、せいぜい頑張って耐えろよ」
そう言って雅哉はベッドを降りた。
少し緩んだ手首を拘束していたネクタイを縛り直された。さっきよりもきつく。
「待って…………!あっ、どこ、ぅあ、いくの………?」
「さあ?」
「あ、まっ………… 」
待って、と言おうとしたけど布団をばさりと上からかけられて最後まで言えなかった。
気配が遠のいていく。がちゃっとドアの開く音だけが部屋に残った。