第3章 犯した過ち
「あんだけ、俺のもんだって言ったのに、っっ!!!!!」
「やら、だめっ、こんなこと、あっ、あ、んっ、んん♡」
許せなかった。目の前にいるこいつが他の男に染っているのが。この手で穢れを払拭しなきゃ気が済まない。
上書き、しないと。
なんの隔たりないまま、勢いよくナカに押し込んだ。なかは絡みついて、うねる。少し突くと締め付けてきて。ずっとこうしたかったなんて死んでも言えない。
「その男に犯された時もこんな濡らして喘いでたの?そのグズグズに溶けた顔もそいつに見せた?」
早織は喘ぐだけで答えようとしない。
苛立ちは募るばかりだった。他の男に抱かれるとか、さすがに我慢の限界。ずっと押さえ込んでたけど全部溢れてしまった。こいつに対する欲望も、独占欲も全部。
「ふぁ、あっ、おく、だめっ♡」
兄に犯されてるのに気持ちよさそうに喘ぐ。今こいつを支配してるのは俺なんだってゾクゾクする。