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fou d’amour

第3章 犯した過ち


じとっと、愛おしそうに私を見つめる。そして綺麗だね、とか可愛い。なんて耳元で甘い言葉を囁く。

「可愛い。肌も真っ白で、全部きれい。ね、早織ちゃん可愛い。可愛いよ」

こんなの初めてなの。お姫様みたいに優しく扱われて、キュンキュンする言葉を与えられて。それでけでもう、

「ん、〜〜〜ぅ、っ」

小さく、身体が震えた。もしかして私いま………

「脳イキしちゃったんだ。可愛いって言われて」

「脳、イキ?」

「そう。触られてもないのに、興奮してイッちゃうこと」

まだ、身体には一切触れていないのにイッちゃった。それが恥ずかしくて泣きたくなる。私ここまで堕ちたんだなって、嫌になる。

「可愛いって言われるの慣れてない?」

「慣れて、ない。いっつも意地悪なこと言われてて、それで………」

脳が飽和して、うっかり口が滑ってしまった。言うつもり無かったのに。こんなこと言ったら幻滅されるに決まってる。

「そんな気がしてた。今日はいっぱい言ってあげるね。そっちの方が早織ちゃんも気持ちいだろうし」

「や、っ、はずかし、いっ、からぁ」

「恥ずかしがってる所も可愛い」

ずっとからだ、ビクビクってしちゃう。おかしい。こんなこと初めてで。

「これで触ったら早織ちゃんどうなっちゃうかな」

「え、?触るって……………」
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