第3章 犯した過ち
「俺がね、あの2人に頼んだの。早織ちゃんも呼んでーって」
「ちょっと、よくわかんないんですけど…………」
全部、ぜんぶ理解できない。なんで私のことを知ってて、そこまでして会いたかったのかも。
「お兄ちゃんに束縛されてんでしょ?ちょっとの息抜きだと思ってさ、俺と遊んでよ」
言い当てられてびっくりする。でも、こんなこと知られたら雅哉に殺されちゃう。気持ちよくて酷いことされちゃう。
「仕返し、してやろうよ。あいつだって、色んな女の子と関係持ってんだからさ。ちょっとぐらい遊んでもいいんじゃない?」
鼓動が早くなる。なにかいけないことをしようとしてるみたいでドキドキした。
「ね、今から2人でぬけだそうよ」
気の迷いだった。雅哉は他の女の子と遊んでるんだから、私だって遊んでいいよね?
「うん。いいよ………」
「じゃあ行こっか」
手を引かれて立ち上がる。そのまま連れられて部屋を出る。
「ごめん。俺らちょっと先に出るわ」
冷やかしの声も聞こえる。あぁ。今から私はこの人に…………
外にでて、どこかへ向かう。私は着いてくばかり。
「どこいくの?」
「うーん、ホテルかな。学生でも受け入れてくれるとこ知ってるからそこ行こうと思って」
そんなとこ知ってるってことは、この人は凄く女慣れしてるってこと。別世界の人すぎてついていけない。