第3章 守る決意
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(……なんだか、お父様がヘン。)
つむぎはそう思いながら視線を動かし、今度は杏寿郎を見つめた。
(あの煉󠄁獄家の息子相手に敬語を崩すなんて…。)
視線の先の杏寿郎は眩しい笑顔を浮かべながらかざみの質問に答えている。
(こうして改めて見てみると、杏寿郎くんってとても綺麗な顔立ちだな…。ハキハキしてるし、強いし、顔立ちもいい。そして超々名家の跡取り息子。)
そう思いながらも、つむぎは玉の輿の夢を見たりはしない。
その原因は杏寿郎にあった。
つむぎは杏寿郎から視線を外すと自身の手に視線を落とした。