• テキストサイズ

炎環に舞う【煉󠄁獄さん/救済】

第3章 守る決意





———




「し、失礼します…。」




そう言ってつむぎが部屋を覗くと、杏寿郎は笑みを消し、胡座をかいて待っていた。




「…心当たりないんだけどなあ……。」
杏「早く座ってくれ。」

「ひゃい。」




つむぎは肩を竦めて座布団の上に腰を下ろした。




(『女だと自覚しろ』って怖い感じで言われたけど、昨日は同じ部屋で男の人と寝たりしてないし…。)




そんなつむぎの前に紙と筆が差し出される。

つむぎはすぐに筆を握った。




『怒られる心当たりがないよ。』




そう書いて少しむっとした顔をしてみせると、杏寿郎の目が据わる。

つむぎは急いで文字を墨で塗り潰した。




/ 303ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp