第2章 突然のデート、、?
『で、気分はどうだ?』
「だいぶ良くなりました。ありがとうございます」
危うくよく行っているらしい雀荘?に連れていかれそうになったので慌てて近くのカフェに行こうと提案し、少し休んだ。温かいハーブティを飲んだおかげで体調はだいぶ戻ってきた。
赤髪さんは居心地悪そうにしてたけど…。
変な人だとは思ったけど、案外悪い人ではないのかもしれない。
それと、さっき顔を覗きこまれた時に気付いたけど…この人相当顔がいい。
『さてと!んじゃ、飲み行くぞ〜』
「え?」
『今日の俺っちはツイてる!パチンコで稀に見る大当たり!気分がいいから大好きなお酒でもっと気分よくなろうってコト♪』
「いやでも…」
『お嬢さん、何歳?』
「ハタチ、ですけど」
『うお、ギリギリセーフ!行くぜェ♪』
「え!?ちょ、待っ」
呼び止めようとしたけど、私のことなんてお構いなしにどんどんと歩いていってしまう。
私は小走りで追いつき、ずっと気になっていたことをやっと口にした。
「あ、あの!」
『ン?』
「その…あなた、誰…なんですか?名前とか聞いてないので…!」
『あー俺っち?俺っちは天城燐音様でっす!』
「あまぎさん?」
『いやいや、燐音で構わねぇぜ』
「…りんねさん?」
『そう!…そういやお嬢さんの名前も聞いてなかったっけか?』
「えっと、です」
『チャン!いい名前だァ♪』
また適当なこと言ってるなこの人…。