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【降谷零】SPARK × PUNK【名探偵コナン】

第6章 「元整備士」×「コルベットC7」



××××


警視庁のとある会議室、そこには同じく警察庁警備局警備企画課所属の公安警察官達が数人集められていた。

「昨日、日本国内に偽造パスポートを使用して不正入国したとみられるアメリカ国籍の外国人。国際指名手配の依頼がアメリカ大使館からあった」

降谷くんのその言葉と同時に、風見さんが皆の机の上に書類を配り始める。

「今日の深夜に入った連絡だ。まだ顔写真も名前も指名手配犯の特徴も来てはいない。だが偽造パスポートの履歴から割り出せる情報はすぐに洗い流せ。入国が確認されたのは昨日の夜11時45分、まだ遠くに行っていない可能性もある。まずは手あたり次第身元の調査を、そして必ずパスポートを確認するように。何かあればすぐに連絡を。新しい情報が出次第配布したタブレットに一斉送信する予定だから度々確認するように。…何か質問は?」
「ハイ」

淡々と降谷くんが話し終わった後、私は最後に残っていた疑問を胸に大きく手を上げると立ち上がり口を開いた。

「その国際指名手配犯の前科は?」
「……いい質問だな。刷るのが間に合わなくて後で一斉送信する予定だったが口頭でも言おう。ヤツは連続殺人を犯している。拳銃、もしくは武器をどこからか入手したり、もしくは持ち込んでいる可能性がある。荷物検査には引っ掛かっていないようだったが、分解して持ち込んでいる可能性もある。十分注意して臨むように。…他に質問のある者は? …話は以上だ、それぞれ書類に書かれた分担へ回ってくれ」

降谷くんから解散の合図があれば一斉に会議室から出て行くのを私は呑気に見届け終わるとようやくその場から立ち上がる。

「私の分担が書かれていないのですが」
「情報が出るまで待機、目撃情報があれば張り込みだ」
「ですよね〜」

退院明けともあって、流石に動くような忙しい役は持たされることがないとは想定してはいたがここまで大きな仕事であるにも関わらず張り込みなんて地味な仕事を警察官の仕事と読んでもいいのだろうか?

それに加えて、私はジンと呼ばれる謎の殺人鬼に私が所有しているある設計図を狙われている。何故かそれを知っているFBIが証人保護プログラムを推薦したが、私はそれを降谷くんとの約束を理由に断った。
そのせいもあってか、前回の事件で降谷くんは今朝のバイク話と同じく、私へ行動制限をかけているのだ。
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